宿根草の一年

夢庭カヤノヒメの庭づくりでは、最も自然の美しさを表現できる植物として宿根草を多用しています。葉も花も自然な雰囲気の宿根草を組み合わせて植栽することで、柔らかな緑が風に揺れる優しい空間になります。宿根草は毎年美しい葉を茂らせて、緑豊かな庭づくりの土台となります。

 

春の柔らかな新芽

 

初夏の新緑と瑞々しい花

 

夏から秋の力強い開花

 

晩秋の風情あふれる枯姿


ドイツの植栽手法

自然界のお花畑を庭で再現する 

自然界ではその土地の宿根草が自然のお花畑をつくっています。共生する宿根草同士が毎年安定して生育し、美しい状態を保っています。

造園では、流通している宿根草(園芸種)を用いて、自然界の安定した組み合わせを再現します。宿根草の生態バランスを考慮し、宿根草同士が共生する密な植栽環境をつくります。そうすることで、美しく奥深いコンビネーションが生まれ、除草などの余計なメンテナンスが省かれていきます。自然な雰囲気が魅力的な宿根草は、自然に近い組み合わせをすることで、その自然な魅力がさらに引き立ちます。

 

ドイツの植栽基準を取り入れることで、より確実に植栽を成功させ、草花の景色づくりを持続可能なものにすることができます。日本で育つ宿根草の生態を見極め、殖え方や寿命を観察し、よりよいコンビネーションを突き詰めていきます。

 


混植のメリット

共生可能な宿根草同士を混植することで葉と根が複雑に重なり合い、雑草の侵入を防ぎ自然な見た目となります。開花後に葉が汚れたものは、周りの宿根草が生育することで隠れていきます。宿根草は種や地下茎で移動しながら混ざり合うように茂っていくので、混植にすると初期のイメージが崩れにくくなります。

一緒に植えるもののバランスが非常に重要であり、植栽10年後の様子を想定しながら組み合わせを考えています。

 


メンテナンス

・宿根草の生育

宿根草はゆっくりと生育します。植栽3年目で本来の大きさになります。

 

・除草

雑草を定期的に手でむしり取ります。完全に除去する必要はありません。

 

・切り戻し

適宜切り戻すことで美しく開花するものがあります。植物を切ることが不自然な見た目につながるので、切り戻すものは最低限に抑えます。

 

・株分け

植栽7-8年前後で種類により株分けの必要がでてきます。生育の勢いを維持するために、株を掘り上げて4等分ほどにして植えなおします。

 

・水やり、施肥、薬剤散布

基本的には不要です。部分的に対処する場合があります。

 

・注意点

植栽地の土をなるべく踏まないようにしましょう。一度踏み固められた土は、掘り起こさない限り元に戻りません。

 

環境配慮型メンテナンス

「自然のマルチング効果」

自然の循環を庭に取りこみます。雑草、落葉、冬に枯れた茎を植栽地に敷きつめることで、以下の効果を得ることができます。

・栄養分の供給 ・土壌の保湿 ・雑草抑制

・ゴミが出ない ・メンテナンスの作業時間短縮