植栽ギャラリー

植栽ギャラリー · 2018/08/25
4月上旬ごろ、宿根草の庭は柔らかな新芽が地面を覆い、春の小花が優しく咲きます。5月に入るとスッと花茎を伸ばす宿根草たちが、これからの開花を予感させます。5月中旬からは花盛り。サキガケアヤメ、シラン、ニッコウキスゲなどが一斉に咲いて、パッと明るく庭を彩ります。澄んだ色合いの春の花がみずみずしい新緑のなかで咲く、よろこびに満ちあふれた季節です。

植栽ギャラリー · 2018/08/24
6月と7月は一年で最も華やかな時期です。様々な宿根草が次々と開花します。草花の美しい姿を見逃すまいと、時間があれば庭に出る忙しい毎日となります。6月上旬まではペンステモンなどパステル系の優しい色合いのものが多く、6月中旬ごろからはエキナセアやトリトマなど夏らしいしっかりとした花が咲き始めます。

植栽ギャラリー · 2018/08/23
日本の気候では、多くの植物が真夏に生育のピークを迎えます。植物の生命感が最も力強い季節です。草花についても同じで、宿根草の庭もこの時期に生育の勢いが頂点になるよう計画します。日本は夏に植物の生育が良い気候であるということは、夏を中心に植栽を考えるべきということです。日本の自然のリズムに従うことで無駄なメンテナンスは省かれ、宿根草がより自然の美しさあふれるものとなります。 繊細で透明感のあるオミナエシやヒオウギ、海外原産の元気なヘレニウムやルドベキアなどが主役の、生命力みなぎる日本の夏の庭です。

植栽ギャラリー · 2018/08/22
9月の花の少ない時期を経て、10月にシーズン最後の花盛りを迎えます。多くの宿根草が秋色に色づいていくなか、宿根アスターやシュウメイギクなど背丈の高い宿根草が開花します。アヤメの莢やリアトリスの花穂の枯姿と落ち着いた色合いの花との組み合わせが、味わい深い秋の庭を演出します。すべての宿根草が生育しきった姿がそこにあり、目的を果たした充実感のようなものを感じます。10月下旬には秋の花盛りは下火となります。宿根草の紅葉と美しく枯れて残った草姿という、自然が作ったアートを静かに楽しみながら冬を迎えます。

植栽ギャラリー · 2018/08/21
私はドイツで造園の研修をしていました。ドイツの庭や緑化では「より自然なもの」が求められます。宿根草の植栽も、まるで「自然に生えてきたかのような」デザインが理想とされます。

植栽ギャラリー · 2018/08/20
共生可能な宿根草同士を混植することで葉と根が複雑に重なり合い、雑草の侵入を防ぎ自然な見た目となります。葉が汚れたものを周りのもので隠せるというメリットもあります。宿根草は種や地下茎で移動しながら混ざり合うように茂っていくので、混植にすると初期のイメージが崩れにくくなります。一緒に植えるもののバランスが非常に重要です。